アリア&クロウ

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アリア&クロウ

─アリア&クロウ─ 「何でクロウは僕を助けたんだ?」 ある日、射撃の練習をしながらアリアが問いかけてきた。 「…射撃に集中しろォ。てめェは何かしながら的に当てられる程、器用じゃねェだろォが」 「失礼なやつだな!僕だって、考え事しながら的にくらい当てれる!」 「どォだか」 クロウはニヤリと笑う、それにアリアはキッとクロウを睨み付けた。 「お前は僕を何だと思ってるんだ。これでも軍人だったんだぞ」 「三等兵だろォ?」 「う、う五月蝿い!なんで知ってるんだ!」 「てめェのきったねェボロボロの服から身分証明書があった」 「っ!確かに…汚れていたけどその言い方は酷いぞ」 「何だァ。まさか、今更女扱いしろってかァ?てめェみてェなガキ相手にしねェから安心してろ」 「う、うるさい!誰がそんな事言ったんだ!」 パン!と銃声が響き渡る。ついアリアが引き金を引いてしまったのである。 「……あ」 「当たってねェ。てめェ的が見えてねェのかよ」 「お、お前のせいだ!」 怒鳴るアリアにクツクツ笑うクロウ、そんな様子のクロウにアリアが銃口を向けるまであと2秒。 (しねえええ!) (あぶねェな。的が見えてねェの?(笑))
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