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直樹からのメールが続いていたが、私は直樹と会って、きちんと話をしようと思った。
そこで、直樹に会っても良いと連絡し、お互いの家族に絶対に知られないように、自宅近くの地元で会うことはやめてほしいとお願いした。
私は、直樹と会って心変わりをするのが怖かった。
だから私は、今自分にとって何が大切なのか考えていた。
今の私は、家庭を持っていて、優しい主人と可愛い娘と幸せに暮らしている。
夫の宏は、結婚する前も結婚した後も、私に対する態度は何も変わることがなくて、優しくて思いやりがある人だ。
娘の優奈は、とても可愛くて、元気で明るい女の子だ。
こんな幸せな家庭を壊すことは、私にとって考えられないことだと感じていた。
最近、私が悩んでいることを宏は察したのか、
「香織、どうしたの?
最近体調悪いの?」
と気遣って声をかけてくれた。
私は、何もなかったかのように、
「大丈夫だよ!
最近、運動会やら何やらの幼稚園の行事が重なって、少し疲れているかもしれないけどね!
でも、体調は大丈夫だよ!」
と答えた。
すると、宏が、
「僕は、料理作ったりできないけど、休みの日は、できるだけ優奈の面倒見るよ!
香織は、休めるときに休んでね!」
と言ってくれて、私は、宏の優しさに感謝していた。
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