彼との再会

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秋になって、幼稚園で運動会が開催されることになり、私は宏と優奈を連れて幼稚園に行った。 美穂さんと美結ちゃんは、まだ来ていないようだったので、私は宏と観客席にレジャーシートを敷いていた。 しゃがんでいる私の肩をトントンとたたかれて横を見ると、そこには美結ちゃんが立っていて、私が笑顔で、 「おはよう!」 と言うと、美結ちゃんもニコニコしながら、 「おはよう!」 と挨拶してくれた。 立ち上がって振り向くと、そこには美穂さんもいて、その後ろにレジャーシートをかかえた美穂さんのご主人らしき男性が立っていたが、私はその男性の顔を見て血の気が引く思いをした。 たぶん、相手も気が付いていたと思う。 美穂さんが、 「主人です。」 といって紹介してくれたので、私は素知らぬ顔でとっさに、 「はじめまして!」 と答えた、 すると、美穂さんのご主人も、 「はじめまして!」 と挨拶してくれた。 私も美穂さんに、宏のことを紹介した。 レジャーシートに荷物を置いて、宏と私はレジャーシートの上に座って落ち着いた。 宏は、カメラやビデオの準備をしている。 美穂さんの家族も隣にレジャーシートを敷いて、座り込んでいた。
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