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私は、直樹から来たメールに返信しようかどうしようか迷ったが、きちんと話したほうが良いと思い、返信することにした。
「私のことは、忘れてください。
もう過去の話です。
私と直樹のことは、お互いの家族には、絶対に秘密にしてください。
もう、メールを送るのは、やめてください。」
このメールを送ると、私は直樹のメールアドレスを着信拒否に設定した。
私は、直樹とのことは、これで終わってくれることを祈りたかった。
しかし、そう簡単には終わらなかった。
直樹からまたメールが来たのである。
直樹は、メールアドレスが着信拒否されたことに気が付き、違うメールアドレスからメールを送ってきたのである。
「このメールが届いたら、僕のメールアドレスが着信拒否されたということですね!
なぜ、ここまでされなければならないの?
僕は香織に、何か悪いことしたの?
香織はなぜ、僕の気持ちを理解してくれないの?」
私の恐怖は、さらに膨れ上がった。
この状況から抜け出すには、どうしたらいいのか?
直樹のメールを無視し続けるのか、または、きちんと話して直樹の気持ちを変えさせるのか、私は悩んだ。
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