死語「おかえり」

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「あっ、おかえり!」 目をまん丸くさせて、男の顔を見つめている少女がいる。 「なぁ、いつもおもうんだけど、もうその言葉、死語でしょ?」 男はまだ寝足りない雰囲気で、目をこすりながら言った。 「朝起きたら『おかえり』でしょ?」 えくぼが出来ると、一段と可愛らしさが際立つ。 「使い方、なんか、間違ってるんだよなぁ・・・。」 ボリボリと頭をかいていると、その少女が男の唇の自由を奪った。
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