第二章

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 優が何かを諦めたような顔をして、目をそらした時、光人が何も言わずに優を抱き寄せた。 「!?] 「何も言わなくていい。ただ、私がこうしたいだけだ。」  優の耳が、抱き寄せられた光人の胸にあたり、とくん、とくん、と光人の心臓の音が聞こえる。  優は言われた通り何も言わず、この心臓の音にだけ耳を傾けた。
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