二ヶ月前のある日の事

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「アンタの事が、好きなんだ。付き合ってよ。」 夕暮れ時の公園 真っ赤な顔でそう言った彼の名前は十六夜(いざよい)。 名は忘れたが、友人のいる部活の後輩だった筈だ。 見た目としては、黒髪に目を惹く紺碧の瞳、背の高いモデル体型な美人さん。 まあ、個人的には正直あまり興味もなく、生意気な奴という印象。 そして、俺の大嫌いなタイプだったりする。 ちなみに俺は茶髪に紫の瞳で、並みの身長体重な一般人だ。更に言うと、モテた事などない普通の男子高校生でもある。 告白される要素など、これっぽっちも無い筈なんだがな… 「いいよ。1つ条件があるけど。」 「条件って?」 「毎日俺んちで飯作って、俺の帰りを待ってる事。」 「それだけ?確かに…先輩より早く部活終わるけど。」 「俺は料理得意な奴と付き合いたい。で、手料理毎日食べたいわけ。」 「ああ、そういう事。ま、家庭科部だし…それ位なら問題ないよ。」 「じゃ、決まり。明日からよろしく、十六夜君♪」
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