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「アンタの事が、好きなんだ。付き合ってよ。」
夕暮れ時の公園
真っ赤な顔でそう言った彼の名前は十六夜。
名は忘れたが、友人のいる部活の後輩だった筈だ。
見た目としては、黒髪に目を惹く紺碧の瞳、背の高いモデル体型な美人さん。
まあ、個人的には正直あまり興味もなく、生意気な奴という印象。
そして、俺の大嫌いなタイプだったりする。
ちなみに俺は茶髪に紫の瞳で、並みの身長体重な一般人だ。更に言うと、モテた事などない普通の男子高校生でもある。
告白される要素など、これっぽっちも無い筈なんだがな…
「いいよ。1つ条件があるけど。」
「条件って?」
「毎日俺んちで飯作って、俺の帰りを待ってる事。」
「それだけ?確かに…先輩より早く部活終わるけど。」
「俺は料理得意な奴と付き合いたい。で、手料理毎日食べたいわけ。」
「ああ、そういう事。ま、家庭科部だし…それ位なら問題ないよ。」
「じゃ、決まり。明日からよろしく、十六夜君♪」
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