第1章 俺の運命

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「明日も学校かよ」 俺は、手に持ったかばんから気だるくスマホを取った。 「ヒロさ、また補習やろ?一回スマホほかして勉強したらどうなん?」 隣に座った若菜が、ムダな抗いをしてきた。 「ま、俺は上崎の落第だから」 いじけたフリをしてスマホを上に投げた。 案の定、若菜が慌てた様子でフォローをしてきた。 「私さ、ヒロのこと好きやから」 そういった若菜の頭を、俺は優しく撫でた。
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