第1章 俺の運命

3/8
前へ
/10ページ
次へ
その瞬間、俺の耳をつんざくような悲鳴がこだました。 反射的に、音のしたほうを振り返った。 「若菜」 妙に高い声が聞こえた。 目の前にあったのは、若菜の姿ではなく、座りこんだままの俺だった。 声もでない。 「なに?ヒ…」 若菜も、押し黙った。 とにかく、ここから出なければ。 そう思った俺は、俺の姿をした若菜の手を引き、バス停へと向かった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加