第1章 俺の運命

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「ねぇ、なにがあったん?教えてぇな」 若菜に聞かれたものの、俺もわからない。 仕方なく、首を横に振った。 「ヒロの家行きたい」 若菜の言葉に頷いた。 「俺…じゃなくて、私の家汚いよ?」 危なかった。 若干胡散臭さを含んだ視線を感じた。 「耳貸して」 若菜に言われるままに頭を下げようとした。 でも、今は俺の方がせが低い。 「ヒロ…ちゃう、若菜も、一人称と自分の呼び方に気ぃ遣ってな?」 俺は指でマルを作って若菜に見せた。 若菜も黙って頷いた。
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