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「ねぇ、なにがあったん?教えてぇな」
若菜に聞かれたものの、俺もわからない。
仕方なく、首を横に振った。
「ヒロの家行きたい」
若菜の言葉に頷いた。
「俺…じゃなくて、私の家汚いよ?」
危なかった。
若干胡散臭さを含んだ視線を感じた。
「耳貸して」
若菜に言われるままに頭を下げようとした。
でも、今は俺の方がせが低い。
「ヒロ…ちゃう、若菜も、一人称と自分の呼び方に気ぃ遣ってな?」
俺は指でマルを作って若菜に見せた。
若菜も黙って頷いた。
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