第1章 俺の運命

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「丹生が丘まであと1kmやって」 若菜が振り返った。 そろそろ体力の限界だった。体力のなさに唖然とする。 「もう、限界」 俺は道にそのまま座りこもうとしてしまった。 そんな俺に、若菜がそっと手を伸ばしてくれた。 情けない。 男として。 「気を落とさんでいいから。いい?」 俺はそっと若菜の頬にキスをした。 若菜の頬に朱色が差した。 俺はtrip状態の若菜を尻目に、ローファーをはきなおした。 靴擦れに微かな痛みを感じた。
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