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…その日もアタシは、男子からイジメを受けていた。
数あったイジメの中でも特に多かったのが、トイレに行く時。
アタシは勿論男子トイレに行ってたんだけど、行こうとすると男子が通せんぼをするのだ。
アタシはいつも、どうにかして男子をまいてからトイレをしなくちゃいけなかった。
「…どけ。」
…ただその日は、いつもと違って…運が悪かった、のかもね…。
現れたのは…猫耳のついたフードを被り、長い銀髪の間から、金色のつり目と、アタシと同じやえばを覗かせた男の子。
「トイレのジャマだろーが。」
…そんなのん気なセリフとは真逆に…次の瞬間、ソイツの足と男子の頭が、窓を突き破っていた。
泣き叫んで逃げる男子達と、ぼーっとするアタシをよそに、ソイツは何食わぬ顔で男子トイレに入って行った。
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