第4章 よし!ダイワークに乗り込もう

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どうしてもジェニーがエランツォを守りたいのであれば、ジェニー・ファミリーの誰かをダイワーク軍に潜入させるのは悪くない話だ。 ダイワーク海軍の出撃や布陣などの情報を事前に入手出来ればエランツォを手助けしやすい。 「なんで俺じゃダメなんだよ」 ジェニーがつまらなさそうに言う。 「あんたは普通にエランツォ家に戻れば良いじゃないですか?」 シェルスターの言うことはもっともである。エランツォには、ソフィアの王子という正体はばれてしまったが、ジェニーにはエランツォ家に戻れない理由が無い。あえて正体を偽ってダイワーク軍に潜り込む必要はない。 「普通に少将の家に戻ってもつまらないだろ」 またそれだ。エランツォを助けたいとの気持ちは本物だろうが、ジェニーは楽しもうとしている。 また、あの大げさな包帯を顔に巻いて意気揚々とシャムシールを振るうつもだな。 「じゃあ、カルファードとシヴァのどちらに行かせるんだよ」 ジェニーは不満そうにシェルスターに聞く。 「……シヴァはジェニーから離れたがらないでしょうから、ここはカル……」 シェルスターがそこまで言ったところでイルマが口を挟む。 「ちょっと待って下さい」 シェルスターはここにきてイルマに自分の意見を反対されるのかと内心でドキドキした。
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