離れても君を想う

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_____ ________ _____________ 要が、新しい部屋のことで、あまりにも遠慮をするというので、宇野が交換条件で、俺と連絡を取り合うようにと言ったらしい。 そのおかげで、今、本当にたまにだけれど、要からメールが来るようになった。 とは言っても、本当に他愛無いことばかりだ。 今日は、何を食べただの、授業中にこんなことがあった、だの。 だけど、そんな他愛無いことでも、要からのメールというだけで、俺にとっては宝物なのだ。 そんな小さな幸せな時間を味わっていたのに、あの人からの連絡で、また嫌な時間が始まりそうだった。 寮の部屋での勉強の合間に、宇野からの留守電に折り返し電話をした。 『獅子倉くんもそろそろ落ち着いてきたようなので。あちらも、ちゃんとしたいようですし。』 「ちゃんとって」 『再婚話ですよ。』 「は?」 『・・・女性のほうが、早く籍をいれたいようです。獅子倉さんのほうは、要くんのことを考えて、もう少し先に考えてるようですが・・・』 「なんだよ、それ。」 『小さいお子さんがいるんで、父親になって欲しいんでしょう。』 「・・・その女って、バツイチかなんか?」 『そうですね。元夫のほうは、ヒモみたいなもんだったようで、金持ちの女を見つけて、そっちに乗り換えたようです。』 「だから、今度は自分がってか。」 ・・・最低だ。 それに気づかず、その女にのめりこんでるあの人も最低だ。 寮の部屋から見えるのは、真っ暗な闇。 ガラスには、怒りで歪んだ俺の顔が映っている。
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