離れても君を想う

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_____ ________ _____________ 大学の受験会場で、柊翔と会った。 まさか、同じ大学を受けるとは思わなかったから、休憩時間に遭遇するとは思わなかった。 たまたま、前に要にちょっかいを出してきたチャラい奴を、同じ会場で見た後だけに、柊翔と"互いにベストを尽くそう"と話ができただけ気分がすっきりした。 そのおかげかわからないが。 俺も柊翔も同じ大学に受かった。 要から、"おめでとう"のメールが届いただけで嬉しくて、ついついニヤケてしまった。 "ありがとう" こうして、メールのやりとりができることに、今は十分満足だ。 これからも、要に何かあったら、俺は何をおいても、助けに行く。 何の見返りもないのは、十分承知の上。 そもそも、そんなもの期待していない。 俺は要が幸せなら、それでいい。 「馳川先輩っ!卒業おめでとうございます!」 体育館を出たところで、剣道部の後輩たちが、花束を持って待ち構えている。 俺は、要への気持ちは卒業なんかしない。 これからもずっと。 お前のことを想ってる。 -Fin-
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