女王蜂~肉蝕(じょうおうばち~にくしょく)

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1 「イヤ!!アタシ、(新郎)さんと結婚しないから!!アタシは結婚以外にも生きて行く方法があると言うのに、どうしてアタシに結婚を押し付けたりしたのよ!!」 「まゆこ…まゆこの気持ちもおかーさんよく分かるわよぉ…だけど…おとーさんがまゆこと一緒にチャペルのヴァージンロードを歩きたいと言っているのよ…」 「アタシはイヤと言ったらイヤなのよ!!アタシの幸せは結婚しかないと言いたいわけなのかしら!!」 「そんなことは言っていないわよぉ…まゆこ…おとーさんはね…」 挙式披露宴が始まる前の花嫁の控え室にて… マリッジブルーにおちいってしまった花嫁さん・まゆこ(28歳)は、母親に結婚したくないと言いましてかたくなになっていました。 母親は、父親が娘と一緒にチャペルのヴァージンロードを歩きたいと言っているのだからと言いましたので、平行線をたどってしまったのでありました。 その頃、結婚式場のチャペルでは出席をしているみなさまがまゆこが来ないので待ちくたびれていたのでありました。 挙式開始予定時刻は午前11時からとなっていましたが、まゆこがかたくなになりまして、控え室から出て来ないためにみなさまがイライラとした表情になっていたのでありました。 この時、新郎さん(38歳・役場の職員)が穏やかな表情で『ぼくがまゆこさんのもとへ行きます…』と言いまして、まゆこがいる控え室へ行きました。 控え室にいる白のウェディングドレス姿のまゆこは、母親から『(新郎)さんをつれてくるから…』と言いまして控え室から出て行きました。 まゆこはこの時頭がサクラン状態におちいっていましたので、『このままでは、(新郎さん)に殺されてしまう…』と思い込んでしまったようでありました。 まゆこは、あらかじめ用意していました刃渡りが鋭いサバイバルナイフをバッグから取り出した後に、ふところに忍ばせて、新郎さんが来るのを待っていたのでありました。 女の幸せをあきらめた… 育児も出産もあきらめた… まゆこは、女の幸せをあきらめて破滅することを訣意しましたので、この後悲劇が発生してしまうのでありました。 それから数分後に、新郎さんがまゆこがいる控え室へやって来たのでありました。 新郎さんはやさしくまゆこにチャペルへ行こうと言っていましたが、まゆこはかたくなになっていましたので、どうすることもできなくなっていたのでありました。
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