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3日め、もう帰る日になってしまった。 隆は近所のスーパーに買い物に行かされている。 ただいま。 隆の声が聞こえてくる。 あった? バッチリ。 じゃあ、今年も作ってね。 任せてよ。お昼のあとでいい? もちろんよ。 お昼はそうめんでいい?と美由紀が聞く。 またかよーママ手抜きだよ、毎日そうめん、飽きたわ 中学2年にして態度がでかすぎるな。 俺はなんでもいい。 簡単なものでごめんね、と笑いながら美由紀が俺の分を取り分ける。 俺のには刻んだ茗荷がたっぷり載せられている。 昼食後、隆はなにやら野菜を刻んでいる。 包丁で指を切るなよ。おい、ママ、ちゃんとみてやれよ。 美由紀は隆にくっついてしっかり監視している。 できた! 隆が歓声を上げた。 よくできてるじゃない。上手い上手い。 と美由紀も褒めている。 ママ、少しパパと話をしたいから、隆、上にあがってて うん。 珍しく神妙な顔で隆が2階に上がっていく。
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