第1章

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「雪が解け少し気候が暖かくなった頃、誰かが不意にこんなことを言った」 「おめえらいつ結婚すんだ?」 「おめえらというのは俺とゆかりちゃんのことで、俺は何を言われたのかいまいち理解できず固まってしまった」 「結婚なんて考えたこともなかったからだ。そもそもゆかりちゃんをそんな目で見たことはない」 「そんな俺とは対照的にゆかりちゃんはまんざらでも無さそうに照れて俺の手を固く握る。まるで逃がさないと言わんばかりに」 「結婚なんか考えてない・・・そんなことを言えず話は進んで、まるで流されるように俺はゆかりちゃんと結婚することが決まった」
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