第1章

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健治「・・・まあ、今日は話聞いてくれて助かった」 昌「まあこっちはタダ飯食えるから良いんだけどさ、お前ホント大丈夫か?」 健治「正直大丈夫じゃない」 昌「ちょっ」 健治「そりゃせっかくの理想郷から血の涙を流してやっと出られたのにその理想郷の象徴たるゆかりちゃんの幻だけが見えるってどんな生殺しだよ!ああクンカクンカしたいちゅっちゅしたい!」 昌「もう片足向こうに突っ込んでんじゃねえか!後お前ゆかりちゃんのことはそんな目で見てないとか完全に嘘じゃねえか!」 健治「・・・まあ、それじゃやっぱ駄目だよな」 昌「健治・・・」 健治「今日までゆかりと仲直り出来てないし、村やゆかりちゃんともまだ未練がある・・・でもそんな中途半端じゃまたあの村にフラフラ行ってしまうのが落ちだ」 健治「しかし、それじゃ何のために現実に帰ってきたかわからない。だから少し整理したくてお前に頼んだ」 健治「だから今はもう大丈夫。もう迷わないしもう聞こえない、聞こえない・・・それで今からゆかりに会いに行く。もうしばらく会ってないしね」 昌「まあ健治の体感じゃ一年は経ってるしな」 健治「実際に仲直り出来るかわからないけど、精一杯頑張ってみる。そのために俺はここに帰って来たんだから」
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