4.勇者登場

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トンヌラは早くもハーレムを形成していた 後ろに大量の女子を引き連れ、校内を闊歩 しかし、その女子のレベルを見て、俺は鼻で笑った メイレンやアイリと比べれば月とすっぽん いや、銀河とミイデラゴミムシ トンヌラと目が合う 「やあビスタ君。また、メイレンさんと一緒かい? 随分仲がいいんだね」 「まあね。メイレンとは一緒に暮らしているからね」 「一緒に? へぇ……」 品定めするような目で、メイレンを見る 「じゃ、ボクは行くよ。またね、ビスタ君、メイレンさん」 俺は軽く手を振り、メイレンは軽く頭を下げる さて、意識を本体に戻すか ちなみに今トンヌラと話していたのは俺の分身 分身は必要最低限のことしか喋らない だから一時的に意識を移していた 本体はというと当然 ギシィッ!ギシィッ!ギシィッ! 「あッ……んッ……あんッ……!」 アイリとギシアン中 アイリは生徒会の仕事をちゃんとやっているのかって? 全て副会長のモブ男に押し付けているよ 今俺達がセックスしているこの部屋は、生徒会室に併設された会長専用仮眠室 隔てるのは壁1枚 副会長はアイリの喘ぎ声を聞きながら、悶々としながら仕事に勤しんでいるよ 仕事っていうのは、分かるね? 仮眠室から出た後の生徒会室はいつも超イカ臭い 結局誰が仕事してんねん それは置いといて このとき俺は気づかなかった この光景を、トンヌラが見ていることを
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