4.勇者登場

7/10
101人が本棚に入れています
本棚に追加
/85ページ
「はぁ……はぁ……はぁ……」 息が上がっている俺 身体中傷だらけ 対するトンヌラは無傷 攻撃を食らう度回復してるからだ 何故俺は回復しないかって? どうしてかわからないが 身体が傷つくほど 力が漲ってくる 一見矛盾しているようだが 実際そうなのだから仕方ない 「くっ……どうしてだ……同じ『神の力』のはず……なのにどうして君の方が早くて重いんだ!?」 確かに俺も気になる 神の力を使ってその理由を知ろうと念じる ……なるほど どうやらこれは、俺が神の力を得る前に元々もっていた力 瀕死に近ければ近い程、身体能力が向上する いわゆる『バーサークモード』 そうか 魔王の城で魔王を倒せたのは主人公補正のおかげじゃない このバーサークモードが発動したのだ 後付けじゃないよ まさか、こんなアホ小説で伏線を張っているとは なかなかやるではないか作者よ まぁそれは置いといて 神の力+バーサークモード VS 神の力 当然前者に分がある 俺はトンヌラをボコった 回復してもボコり続けた やがて、回復しようと念じる思考さえ働かないほどにトンヌラを疲弊させ 俺は勝利した 陰から闘いを見守っていたメイレンが駆け寄ってくる そしてアイリも これは修羅場かな、と思ったが 「ビスタ様! ごめんなさい!」 とメイレンがガバっと抱きついてきた どうやら許してくれたみたいだ 「メイレン、俺の方こそずっと黙っててごめん」 ぺこりんちょ 「もういいんです……ビスタ様を独占しようとしていた私が間違っていました……」 うーん 罪悪感が半端ないが 結果オーライ 「メイレンさん、これからは2人でビスタを支えていきましょう」 「はい!」 アイリとメイレンの固い握手 それをみていい事を思いついた そうだ、3Pしよう
/85ページ

最初のコメントを投稿しよう!