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「はぁ……はぁ……はぁ……」
息が上がっている俺
身体中傷だらけ
対するトンヌラは無傷
攻撃を食らう度回復してるからだ
何故俺は回復しないかって?
どうしてかわからないが
身体が傷つくほど
力が漲ってくる
一見矛盾しているようだが
実際そうなのだから仕方ない
「くっ……どうしてだ……同じ『神の力』のはず……なのにどうして君の方が早くて重いんだ!?」
確かに俺も気になる
神の力を使ってその理由を知ろうと念じる
……なるほど
どうやらこれは、俺が神の力を得る前に元々もっていた力
瀕死に近ければ近い程、身体能力が向上する
いわゆる『バーサークモード』
そうか
魔王の城で魔王を倒せたのは主人公補正のおかげじゃない
このバーサークモードが発動したのだ
後付けじゃないよ
まさか、こんなアホ小説で伏線を張っているとは
なかなかやるではないか作者よ
まぁそれは置いといて
神の力+バーサークモード
VS
神の力
当然前者に分がある
俺はトンヌラをボコった
回復してもボコり続けた
やがて、回復しようと念じる思考さえ働かないほどにトンヌラを疲弊させ
俺は勝利した
陰から闘いを見守っていたメイレンが駆け寄ってくる
そしてアイリも
これは修羅場かな、と思ったが
「ビスタ様! ごめんなさい!」
とメイレンがガバっと抱きついてきた
どうやら許してくれたみたいだ
「メイレン、俺の方こそずっと黙っててごめん」
ぺこりんちょ
「もういいんです……ビスタ様を独占しようとしていた私が間違っていました……」
うーん
罪悪感が半端ないが
結果オーライ
「メイレンさん、これからは2人でビスタを支えていきましょう」
「はい!」
アイリとメイレンの固い握手
それをみていい事を思いついた
そうだ、3Pしよう
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