夕立ちと少女と小さなお願い

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そうしてまた歩みを再開し、長い吐息をゆっくりつきながら完全に晴れ渡った空を見上げる。 キラキラと煌く無数の星が夏の夜空を埋め尽くす。 (お母さんと一緒になれて良かったね) その光景に意味もなく目を細め、あたしはまだ微かに右腕に残る小さく華奢な感触にそっと口元を緩めた。
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