いつかの青

3/3
前へ
/10ページ
次へ
するりと指の間から抜けた 夢の切れ端は あっけなく落ちて 音もなく消えた カケラも残さず 跡形もなく 未練がましく泣くことも許されず 当たるはずのない天気予報の 晴れの予報を信じた僕が俺になった日 灰色の空は 祝福するように雨を降らせた そうだ雨は降り終われば 晴れになるのだ
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加