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彼らは橋の上の周辺に喜んでいるだろう。彼らは周りだけ見て、ロンドンを見ていない。
(※They will be glad around on bridge. They are not look at London, that look at around only.)
『テムズ川』か『テーマは肝臓だ』さえも彼らは気にしない。
(※”Thames River” or “Theme is Liver“ even they don’t care which.)
「ワット、こっちよ!」
声のする方を向くと、アン女王の下でアナが叫んでいた。
「そんなデカイ声で呼ぶなよ、アナ。みんな『何?(※What?)』って顔で見るだろう?」
彼女は笑いながら近づき、馬並みに細長い手足を私の胴に巻きつける。
「会いたかったわ、ワット」
「僕も(Me too.※ミートゥー)」
私の肩に乗せていた顔を離し、視線を合わせたかと思うと彼女は手を解いてまた声を上げた。
「ワット!私、お肉が食べたい!」
「何?」
戸惑う私に構わず、彼女はイタズラに笑って台詞を続ける。
「だって、あなた今言ったじゃない。お肉(※Meat)って」
それに口元から笑いが零れる。
そんな彼女の『肉が食べたい』という願いを叶えるため、スミスフィールドまで向かうことにした。
そこは中世の時代には処刑場として盛んだった場所。
オールド・ベイリーを抜けてその先のギルツプール・ストリート周辺にはレストランが立ち並ぶ。
その一つに入る。席に着いて彼女は迷わずステーキを注文する。
それに続いてワインとサラダ、魚料理を私が頼む。
彼女は口横に複数のシワを作って喜んでいた。
厚手のコートを脱いだその身体は小枝のように、ウエストはくびれを通り越して膨らんで見える。
「私、1ストーン痩せたの」
「なら、2ポンドくらいの肉を食べてもどうってことないさ」
「そうね」
彼女は軽く笑って済ませた。
足元はロングのスカートで隠されている。
ターコイズ色のセーターから覗く手にはほとんど身がついていない。
5フィート5インチほどの身長に、元々6ストーンもなかった体重がさらに減ったのだ。
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