空白

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空白

霊はいる。 所謂それが「見える」「見えない」には個人差があるが、それはどんな分野でも同じだろう。勉強は出来ても運動が出来ない人間がいるのと同じ事だ。 霊には目的がある。 意志の強い弱いや、悪意や害意の有無はあるが、幽霊は必ず目的を持って其処に存在する。 霊には種類がある。 人間、動物、思念、物怪、妖怪、妖精、神…生き物の数と同じく、またはそれ以上に、霊と呼ばれるものには種類がある。 霊は祓える。 生者と死者は、文字通り住む世界が違う。異世界に迷い込んだ霊を住むべき所へ還すことが出来る者は存在する。霊が生者をあの世へと引きずり込むことが出来るように。 そして霊は、物凄く…怖い。
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