『なお』が舞に戻るまで 第3話

ｼﾝｸﾝの家族

【キャハハハハﾊﾊ♪】

…うるせ━(-_-;)…

人が気持ちよく寝とんのに…｡

【キャハハハハﾊﾊ♪】

…チッ(-_-)…

…？…｡

枕が何かｸｻｲ…｡

…？…

目を少しﾀﾞｹ開けてみると､意地ｸｿ悪そうな顔ｼﾀ男がタバコを吸いながらｺｯﾁを見てる…｡

…？

…Σ(￣◇￣*)

…そういえば昨日ｼﾝｸﾝちに来たんだっけ!?

慌てて時計を見ると…

【17:14】

…σ(￣∇￣　;)

…やらきゃ━た…

…完全爆睡してた…｡

もう一度ｼﾝｸﾝを見る｡

【お前寝ながら舌打ちできるなんてすごいゎ笑)】

…聞かれてた(-_-;)

【寝ちゃった…ｺﾞﾒﾝ｡】

起きて早速謝るｱﾀｼ｡

【ﾎﾝﾄだゎ。ベッドは1人で独占するわ…寝顔はﾌﾞｯｻｲｸだわ…歯ぎしりは､うるせ━ゎ…もう散々(-_-)】

…ｽｲﾏｾﾝ…｡

【ちょっと待ってて♪】

部屋ｶﾗ出ていくｼﾝｸﾝ｡

するとｽｸﾞ戻ってきた｡

【はいｯ！】

ｼﾝｸﾝの手に畳んだ服がある｡

…？…｡

【お前服血だらけだで､ｺﾚに着替えやぁ━｡妹のﾀﾞｹﾄﾞお前と一緒でﾌﾞｽでﾁﾋﾞだでｻｲｽﾞ合うに♪】

…ありがと…｡ﾌﾞｽが余分だけど…(-_-;)

ｼﾝｸﾝを部屋から追い出し試着ﾀｲﾑ｡

…ﾋﾟｯﾀｼだ♪…｡

ﾄﾞｱﾉﾌﾞが回る。

【これ…ﾋﾟｯﾀｼだ…】

ｼﾝｸﾝだと思い話しかけた｡

でも開いたﾄﾞｱの向こうにいたのは中年の女の人｡

するとあり得ない程のﾊｲﾃﾝｼｮﾝで話しかけてきた｡

【ﾋﾟｯﾀﾘだがね━♪あっ！ご飯だでｺｯﾁおいでｯ！後､急に生理になって服汚れたんだって!?洗っとくｶﾗ貸しなさい♪】

…!?

会った事あるっけか…(-_-;)

この初っぱなから､ﾌﾚﾝﾄﾞﾘｰなお母さん…｡

そぉ…ｼﾝｸﾝのお母様ﾃﾞｽ｡

ｱﾀｼは【いいですから(-_-;)】って必死に言った｡

なのに血染めの服を奪い消え去っていったお母様｡

部屋で1人思わず笑っちゃってたらｼﾝｸﾝが部屋に戻ってきて一言…｡

【飯だで､はよこい｡】

…ｱﾀｼ…あなたの家族だっけ…?