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【ｱﾝﾀ今どこ…｡】
亜希ﾁｬﾝのこんな怒ったような声は聞いた事がなかった｡
【え!?ﾗﾌﾞﾎだよ…笑】
ｱﾀｼは笑いながら答えた｡
【今まで言わんかったｹﾄﾞ…大切な人がおるのに何でそんな酷い事が出来るの!?】
…｡
いきなり怒られたｱﾀｼは何が何だか分からず何も答えられない｡
【聞いとんの!?自分がｼﾝｸﾝに同じ事されても平気なの!?ｱﾀｼはもう平気でｱﾝﾀの話聞いとれん!!悪いｹﾄﾞもう二度と連絡してこんで…｡ごめんやけど…ｱﾀｼ今ｱﾝﾀの事でら嫌い｡】
…ツ━ツ━ツ━…
…勝手に切られた｡
ｱﾀｼはﾗﾌﾞﾎの一室で裸で立ち尽くす｡
…ｱﾀｼの事いつから嫌いだったの…｡
…なんで【今】言うの…｡
ﾍﾞｯﾄﾞの方から客が
【まだ!?】
って半ｷﾞﾚで聞いてくる｡
訳のﾜｶﾗﾅｲBGMが部屋の四隅から聞こえ…
ﾃﾚﾋﾞからは繰り返し聞こえる女の芝居がかった､あえぎ声｡
それに客の催促する声が重なる｡
ﾃﾞﾓ今のｱﾀｼには､それらはただの雑音で頭の中では何回も亜希ﾁｬﾝの言葉が響いてる｡
【ｱﾀｼ今でらｱﾝﾀの事嫌い】
お金より大事なﾓﾉをｱﾀｼは無くした｡
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