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3万円 #2
シゲサンが店に来てしばらくすると、ゾロゾロと同じ会社の方がやってきた。
他のお客サンが来るといけないので店の玄関に【今夜は貸し切りm(__)m】の貼り紙を貼る。
シゲサンの同僚の方達は皆さん、よく飲む方でお酒のオカワリがひっきりなし…(-_-;)
ついに、日本酒が売り切れになってしまった。
アタシはママさんにお金をもらい斜め向かいの酒屋サンに日本酒を買いに行った。
…意外に重い…。
ヒーコラヒーコラ必死で運ぶ。
…とお店の外でシゲサンがタバコを吸っていた。
【風邪ひいちゃいますよ!?】
余りにも寒かったのでアタシは話しかけた。
【うん。アリガト(*^^*)吸ったら中に入るよ(*^^*)】
シゲサンも寒くなったのかタバコを早々と消し店内に入ってきた。
アタシは空いたお皿を片付けにお盆を持って各テーブルを回っていた。
すると酒に飲まれたシゲサンの同僚が
【カリメロチャンも飲もぉ━よ♪】
と誘ってくる。ママサンの方をチラッと見ると、飲みなさい(^_-)と合図してきた。
その時アタシはまだ15才だったんですが、ママサンのOKが出れば飲む事も多々ありました。
アタシはニコニコで頂いた。
すると次から次へとお酒に呼ばれ…記憶が途切れ途切れに…。
お店が終わる間際迄の二時間程は全く記憶がアリマセン。
床を見れば線が二重三重になりとにかく眠い…。
忘年会もお開きになり、後片付けを手伝おうとしてるとママサンが
【カリメロ♪今日は長い時間アリガト(*^^*)後片付けはいいから今日は家でユックリ寝なさい。アタシ今から送っていくカラ(*^^*)】
正直…最強に眠たかったアタシはいつもなら、後片付けやるッ!!…と言い張る所だったケドすぐさま
【はい…(-_-)】と返事し帰る準備に取りかかった。
すると…話を聞いていたのかシゲサンがアタシとママサンの元に来て
【ママいいよ。俺ちょうど帰り道だからカリメロチャン送ってくから。】
ママサンも後片付けがあるのでシゲサンにアタシを託した。
そしてアタシとシゲサンは店を出た。
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