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アタシはお母さんに電話してみた。
……。
【あんた何やってんのッ!?】
一言目からヒステリックに金切り声をあげて叫ぶ。
昔からこうゆう怒り方をされてたアタシ。
心臓が嫌なあぶり方を始める。
【このあばずれ女がッ!!】
…娘に対してよくこんな言い方ができるな…。
【なんとか言ったら!?】
なおも叫び続ける。
【アタシはあばずれだけど…あんたは虐待ババアだわ…。死ねクソババア…。】
…言ってやった。
…ずっとずっと小さい頃からアタシは我慢してた。
だから親子関係が、崩れようが…無くなろうがもうどうでも良かった。
アタシはこれ以上お母さんのヒステリックな叫び声を聞きたくなかったから電話を切った。
…これ以上アタシに関わらんでほしい。
アタシはお父さんとお母さんの番号を着信拒否にして、非通知も拒否にした。
でもまた涙がこぼれだす。
涙をふきに、机の上にあったティッシュに手を伸ばすと…置き手紙があった。
【おはよう。 今からトラックの洗車行ってくるわ。 昼過ぎには戻ります。 シンヤ】
…そういえばシンクンおらん…。
時計を見るともう昼過ぎ。
2日続けて泣き腫らした目は宇宙人みたいになってる。
アタシは慌ててお風呂に入り冷水に顔を浸した。
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