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アタシはシンクンのそばで泣き崩れた。
【少し外でお待ち下さい】
看護婦サンにそう言われてもアタシは出て行かなかった。
皆サンは、本当に大好きな人がある日突然逝ってしまったとしたら少しの間でも離れる事できますか…。
一緒にいれるのは3日位しかなくて。
顔を見れるのも…
好きな人の体に触れる事ができるのも…
たった少しの時間しかなかったとしても…離れる事ができますか…?
アタシが子供だったのかもしれないケド…
アタシはあの時離れる事がどうしてもできなかった。
泣き叫んで…わめき散らして…
アタシは無理矢理シンクンから引き離された。
待合室まで宮崎サンに連れていかれたアタシはもう、気が狂いそうだった。
5分…10分…15分…
どんどんシンクンと過ごせる時間を奪われていく。
時計ばかり気にしているアタシの耳に…遠くの方からバタバタと走ってくる音が聞こえた。
振り向くと…
顔面蒼白になった女の人と男の人が目に入った。
シンクンのお父さんとお母さんだった。
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