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何回電話したかわからない
何回電話しようが聞こえるのは呼び出し音
本当に事故したの?
アタシに電話できない位のケガ?
嫌な妄想ばかり浮かぶ。
アタシ早く帰らなきゃ…
店長を探したけど、どこにもいない
店長に電話をかけたいのに、手が震えてうまくボタンが押せない
何回も何回もボタンを押そうとするができない
混乱して涙が溢れる
すると店長の車がアタシの視界に入る
店長はアタシの顔を見るなり
【あの客なんかやってきたのか!?】
違うよ?
違う。
【彼氏が事故したんだって。だからアタシ帰らなきゃ】
店長は何も聞いてこなかった。
でも猛スピードで運転してくれて…アタシの頭に手を置き
【大丈夫だから】
それだけをずっと言ってくれた。
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