たったひとり #2

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マンションに着く。 アタシはイラつきと不安を抱えながら深呼吸して待つ 何分待ったか分からない 少しだけかもしれない だいぶかもしれない アタシにはとても長く感じた すると出張の日にシンクンが乗ってった作業車によく似た車がアタシの前で止まった。 【舞さん!?】 運転席の男がアタシに話しかける 【はい】 【乗って!】 短い会話だけど、この人の焦り方から事故の大きさが半端ない事がわかる。 【シンクンは!?】 アタシは車に乗ってすぐ聞いた。 聞かずにはいれなかった。 【今病院で治療してる】 それしか言わない。 男に話しかけた時に見た作業着を見てアタシは…愕然とする この人は事故にあってないはずだよね? 後ろからついてったら前の車がって言ってたから。 なんでこの人の手や作業着が血だらけなの。 誰の血なの すると男の携帯が鳴った
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