お客様 #2

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【彼氏が道に迷ったからさ━(-_-;)遅れてごめんねッ!】 …彼女いたんだ。 …彼女いたのに、アタシと外で会いたいって言ってたんだ。 …こんなカワイイ彼女がいるのに見ず知らずの女とわざわざ金払ってまで身体を重ねるんだ。 色んな思いが頭をグルグル駆け巡る。 アタシはキムニイを見つめた。 どんな反応するのが見たかったから。 テーブルにいる1人1人に挨拶していく麻友とキムニイ。 そしてアタシのとこに来た。 【舞━久やね━(*^^*)これ彼氏ッ♪んで他の男達は彼氏のツレだからッ♪】 【うん…(*^^*)】 アタシはデリ嬢。 どんだけ辛くったって…顔に出さずにいれる。 そしてキムニイを見ると …なんで? って顔して見てる。 悪いけどアタシが聞きたいよ。 あえてアタシはキムニイに挨拶した。 【こんばんゎ(*^^*)麻友とは高校からの友達なんです♪よろしくデス♪】 顔色変えずに言ってやった。 キムニイはまだ …なんで? って顔してる。 だからアタシは冷たく目をそらした。 昔…姐様達に聞いた事ある。 仕事でホテルに行ったら…同級生がいた…とか…友達の旦那サンだったとか。 あの時は笑って話聞いてたけど。 自分だと笑えない。 ましてや…心を許し始めた相手が友達の彼氏だったんだから。 アタシはその後の飲み会を覚えてない。 ひたすらキムニイを視界に入れずにみんなと会話してた覚えはある。 麻友が… 【この人実はハゲなんだ(*^^*)】 って帽子とって見せたりしてたけど 別にアタシは驚きもしない。 だって知ってるから。 身体の隅々まで…。 どこが感じて…どんな責め方をするのか…だって知ってる。 アタシは意地悪だよね。 こんな自分が嫌になる。 でもね…彼女がいるならいるって言って欲しかっただけなの。 そしたら変に悩む事もドキドキする事も…なかったから…。
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