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いつもと同じホテル。
アタシの気持ちと部屋だけがいつもと違った。
チャイムを鳴らす。
気まずそうな顔して…キムニイが現れた。
店長にお金を渡し…イツモと同じ…2人っきり。
でもアタシはイツモと同じように笑顔で接した。
【また呼んでくれてアリガトウ(*^^*)】
アタシはデリ嬢に徹する気でいた。
変な感情持ち出して嫌な気持ちになりたくないし…なによりキムニイとは今日が最後。嫌な雰囲気で終わらせたくなかった。
そしてアタシはシャワーの準備に入った。
お湯を溜めて、バスローブとバスタオルを1枚ずつ洗面台にセットして…。
バスルームからベッドルームに行くとキムニイがうつむきながらタバコを吸ってた。
アタシはキムニイの横に座り話しかけた。
【いつも話だけだと申し訳ないから今日はプレイしようね(*^^*)】
するとうつむいてたキムニイがアタシの方に顔を上げて
【なおチャン…昨日の事なんも聞かないの?】
不安そうな顔でアタシに聞いたキムニイ。
【聞かないよ?麻友の彼氏なんでしょ?…なんにも聞く事ないけど…。】
キムニイは麻友の名前を出した途端アタシから目をそらした。
【俺…別れようと思っとるんだけど…別れの話を切り出す度に…アイツ…ヒステリー起こすから…言えなくて。】
…どっちみちアタシと付き合う事になったとしても、多分キムニイは麻友と別れないんだろうな…
そんな気がして仕方なかった。
【別れたい気持ちがあろうがなかろうが、ケジメをつけてから今のキモチをアタシに伝えるべきだと思うよ?…アタシはできれば麻友とうまくいってほしい…。】
うまくいって欲しいって心から思ってるはずなのに…
なぜか心が少しだけチクチクした。
【別れるから…だから俺と付き合って…。】
キムニイがアタシに真剣に言う。
でもね…麻友の彼氏って分かった以上…キモチが前に行かない。
どこかでストップがかかる。
何よりアタシには心に決めた人がいるから。
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