お客様 #2

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シンクンがいる以上やっぱダメ。 心のどこかでいつもシンクンと比べてしまう。 だからアタシはキムニイに言った。 【アタシね…好きな人がいるの。その人とはもう一生会えないんだけど…でもその人が1番大好きなの。…だからね…キムニイのキモチには多分応えられないと思う。…それにキムニイは麻友の彼氏だから…キモチが余計前に進まない。…ゴメンネ。】 キムニイは返事をしてくれなかった。 アタシは雰囲気が気まずすぎて…キムニイをバスルームに誘う。 すると黙ってキムニイはついてきた。 キムニイの身体を優しく洗う…。 麻友の顔が何度も頭に浮かんできたけど… アタシはデリ嬢… デリ嬢だから…って何度も自分に言い聞かせた。 身体を洗い終わるとキムニイはなぜかバスルームから出ていっちゃって。 だからアタシも慌ててついていった。 髪を戻し…身体にバスタオルを巻き付けベッドルームに行くと、キムニイはソファーぢゃなくベッドに腰かけてタバコを吸っていた…。 …今日はベッドの気分なのかな…? アタシもキムニイの横に寄り添うようにして座る。
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