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シンクンがいる以上やっぱダメ。
心のどこかでいつもシンクンと比べてしまう。
だからアタシはキムニイに言った。
【アタシね…好きな人がいるの。その人とはもう一生会えないんだけど…でもその人が1番大好きなの。…だからね…キムニイのキモチには多分応えられないと思う。…それにキムニイは麻友の彼氏だから…キモチが余計前に進まない。…ゴメンネ。】
キムニイは返事をしてくれなかった。
アタシは雰囲気が気まずすぎて…キムニイをバスルームに誘う。
すると黙ってキムニイはついてきた。
キムニイの身体を優しく洗う…。
麻友の顔が何度も頭に浮かんできたけど…
アタシはデリ嬢…
デリ嬢だから…って何度も自分に言い聞かせた。
身体を洗い終わるとキムニイはなぜかバスルームから出ていっちゃって。
だからアタシも慌ててついていった。
髪を戻し…身体にバスタオルを巻き付けベッドルームに行くと、キムニイはソファーぢゃなくベッドに腰かけてタバコを吸っていた…。
…今日はベッドの気分なのかな…?
アタシもキムニイの横に寄り添うようにして座る。
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