お客様 #2

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道中…店長は、 【何かあったり…無理だ…って思ったら迷わず遠慮せずすぐ電話しなさい(T_T)】 …店長…そんなに最強なの!? 普通なら怖がるかもしれないケド頭がタラナイあたしは逆にワクワクが止まらない。 そしてアリストが一軒のあるオウチで止まった。 …犬小屋?…。 東海大地震がきたら真っ先につぶれそうな廃屋。 …やだ…すごい…(*^^*)。 余計ワクワクしてきたアタシ。 店長がガムテープだらけのガラス戸を軽く叩き家主を呼び出す。 …チャイムないんだ…(-_-)。 奥から人影が近づいてくるのが見える。 そしてドアが開いたと同時に、目にしみる程の異臭…。 店長が口呼吸に切り替えた瞬間がすぐ分かった。 声がいきなり変わったカラ笑) 店長が帰りアタシは…玄関に上がる。 もち…口呼吸で(*^^*) 玄関の地ベタはコンクリが割れてボロボロ…廊下には洗濯物が山盛り。 アタシはそれを踏まないように男についていく。 リビングにいくには台所を通らなきゃいけなくて…。 台所を見た瞬間身体中が痒くなった。 だって…。 いつ食べたのかワカラナイ食べカスが山盛りになった流し台。 シンクの色がカビでそこら中真っ黒。 コンロも真っ黒。 床は生ゴミが入った袋が散乱。 そして床は何故かベタベタしてる。 …えらいとこ来たな…。
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