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最悪な出会い #2
【別に謝らなくていいよ。…一番悪いのはアタシなんだから…。】
アタシはキムニイを見ずに答えた。
すると、
【麻友との話し合いの時…俺…何も言わなくて。お前が酷い事言われてるのに…俺…。】
…今さら言われたって…。
【もうその話はやめよ?…それにアタシの事呼ぶの今日で最後にして。】
アタシはもう思い出したくもなかった…。
麻友の家まで向かう道…
麻友のマンション…
キムニイの靴…
麻友の部屋…
コンビニ…
思い出したくない事ばかり頭に浮かぶ。
アタシは手の震えを抑える為、手を握って座った足に抑えつける。
【もう…好きな人とかいるの…?】
キムニイが突然聞いてきた。
【アタシの好きな人はあの頃からずっと変わってないよ。 今も変わらず好きだし…多分その人以上の人を見つける事はできないと思う。】
アタシは自分の気持ちを正直に話した。
嘘ついて…キムニイの気持ちを引っ張るつもりもないし…。
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