77人が本棚に入れています
本棚に追加
【ちょっと待ってろ。】
そういうと、乱暴に車を倉庫の前に横付けし車を降りて行った。
何か嫌な予感がして…アタシも慌てて車を降りる。
ドアを閉めた音に気づいた岩崎クンが車の方を振り向く。
【車の中で待っとって】
岩崎クンの目が怖すぎてアタシは素直に車に戻った。
…何するんだろ…
悪い事ばかりがアタシの頭をよぎる。
30分位経った頃…
倉庫の方からデカイ男がこっちに向かって歩いてきた。
…岩崎クンだ…。
岩崎クンは車に入るなり
【もうアイツ見る事ないはずだで(*^^*)】
…なんで?…。
アタシは意味が分からない。
【何やってきたの!?】
岩崎クンは車を走らせる。
【ん?…秘密…笑)】
岩崎クンは何回聞いても教えてくれなかった。
ただ…聞く度に
【もう一生お前の視界に入らんから安心しやぁ笑)】
それだけをニコニコしながらアタシに言ってた。
…もう…会う事はないんだ…。
アタシは、ホッとして…また涙が溢れてきた。
【本当にもう見なくて済むの?】
アタシは岩崎クンに泣きながら聞いた。
岩崎クンは笑いながら答える。
【一生…見んわ…笑)】
アタシは何ヵ月かぶりに心から笑った。
その後も朝まで遊んだアタシと岩崎クン。
お互い…肩の荷が降りて、2人ともガチで遊んだ夜だった。
遊んでる最中にも何回か、
【あの人に何したの?】
って聞いたんだけど、岩崎クンは絶対教えてくれなかった。
アタシはずっと岩崎クンの事を年下だし…って下に見てた部分が多かったけど、今回の事をきっかけに…少しずつだけどアタシの気持ちは変わっていく…。
最初のコメントを投稿しよう!