またひとつ #2

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【ちょっと待ってろ。】 そういうと、乱暴に車を倉庫の前に横付けし車を降りて行った。 何か嫌な予感がして…アタシも慌てて車を降りる。 ドアを閉めた音に気づいた岩崎クンが車の方を振り向く。 【車の中で待っとって】 岩崎クンの目が怖すぎてアタシは素直に車に戻った。 …何するんだろ… 悪い事ばかりがアタシの頭をよぎる。 30分位経った頃… 倉庫の方からデカイ男がこっちに向かって歩いてきた。 …岩崎クンだ…。 岩崎クンは車に入るなり 【もうアイツ見る事ないはずだで(*^^*)】 …なんで?…。 アタシは意味が分からない。 【何やってきたの!?】 岩崎クンは車を走らせる。 【ん?…秘密…笑)】 岩崎クンは何回聞いても教えてくれなかった。 ただ…聞く度に 【もう一生お前の視界に入らんから安心しやぁ笑)】 それだけをニコニコしながらアタシに言ってた。 …もう…会う事はないんだ…。 アタシは、ホッとして…また涙が溢れてきた。 【本当にもう見なくて済むの?】 アタシは岩崎クンに泣きながら聞いた。 岩崎クンは笑いながら答える。 【一生…見んわ…笑)】 アタシは何ヵ月かぶりに心から笑った。 その後も朝まで遊んだアタシと岩崎クン。 お互い…肩の荷が降りて、2人ともガチで遊んだ夜だった。 遊んでる最中にも何回か、 【あの人に何したの?】 って聞いたんだけど、岩崎クンは絶対教えてくれなかった。 アタシはずっと岩崎クンの事を年下だし…って下に見てた部分が多かったけど、今回の事をきっかけに…少しずつだけどアタシの気持ちは変わっていく…。
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