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【お前さぁ━…】
…なんだて…(-_-)?…。
【お前…左腕…墨でも入っとんの?…いつもサポーターしとるし…】
アタシはこの当時、画像にも載せた左腕の傷がまだ酷くて
赤くミミズ腫れみたいに…切った線が腫れあがってて
あまりにも目立ってたからアパートにいる以外は、いつもサポーターをつけてた。
【内緒(*^^*)】
墨なんか入ってない…
って言った所で、今度は何でって聞かれる。
だから、
アタシはいつも…内緒…って言ってた。
それしか、答えようがなかったし…。
【ふ━ん(-_-)】
お兄は横目でアタシの左腕を見ながら洗車を、し始める。
【岩下━ちょっとここ流して━(^O^)】
お兄が、ホースを独占してるアタシをお兄のトラックまで呼び寄せた。
【この泥よけ流して━(^O^)】
…ちょっと屈まなきゃ、やれんがん…めんどいなぁ…(-_-)。
アタシは屈んで水をぶっかける。
すると、
アタシの胸元から、シンクンがくれたリングが滑り落ちて…
プラチナのチェーンと共にゆっくり揺れて…。
【お前…彼氏おんの?!】
アタシは水をかけるのに、必死で指輪が胸元から滑り落ちた事に気がついてなくて…。
アタシはサポーター同様、シンクンがくれた指輪をいつも、ネックレスごと服の中に入れてた。
それ何…?
いつも…そう聞かれて…。
説明するのも嫌だし…
嘘つくのも…めんどくさい。
だからいつも服の中に入れて、胸元に隠してた。
…何を言いだすんだ…このオッサン…(-_-)。
【何言っとんの?笑)】
アタシが笑いながらお兄を見ると、
お兄は間近で、アタシの首元を見てて…
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