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と、…
アタシの視界に、カッパとカマキリの間の子が入り出す。
降りて来い…って、お兄が手を振るんだけど、
カマキリがカマで威嚇してるみたいで…
アタシは笑ってるのがバレないよう、唇をかみしめながらトラックを降りた…笑)。
トラックを降りて、お兄と会社の事務所に向かうと…
みんなそれぞれ…もう集まってて。
みかチャンと岩崎クンもいた。
…本当に仲いいな…。
みかチャンが岩崎クンの右腕にしがみついてて岩崎クンを見上げながら幸せそうな顔してた。
【それぞれ…車に乗り合わせて公園に来い(-_-)】
鬼部長が2階の窓から身を乗りだし、下に集まってたアタシ達に声をかけた。
…いつみてもこぇ━し(-_-;)…。
アタシは鬼部長と目を合わさぬよう、お兄に話しかける。
【お兄━うちら…どの車に乗せてまう!?】
お兄は誰かを探すような素振りで、
【ちょっと待っとれ(*^^*)】
お兄がアタシにそう言い歩きだす。
【岩崎ぃ━!俺ら乗してってくれッ(^O^)】
……。
お兄が話しかけたのは岩崎クンだった。
カウントダウンに一緒に行った…あの車に、乗るのはなんか嫌だったアタシは、
【お兄ィ…アタシ車だすからいいよッ!】
慌ててお兄の元に行って言ったんだけど、
【俺が車出すからいいわ…。】
岩崎クンがアタシを見つめながら言った。
いつもの冷たい目ぢゃなく…仲が良かった頃の優しい目で言ってくれた岩崎クン…。
アタシは何も言えなくなっちゃって…。
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