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みか #2
アタシの足が一歩進む事に、早くなるアタシの鼓動。
さっきまで、緊張しすぎてヘトヘトに疲れてたはずなのに…
疲れなんかどっかにいったみたいにアタシの体が軽い。
岩崎クンの車を見ると、リアガラス越しに人影が見える。
運転席に見える…頭1つ分飛び出た人影…。
…やっぱ…乗ってるんだ…。
岩崎クンの姿を確認した事で、アタシの胸の鼓動は更に動きを早める。
アタシは岩崎クンに気づいてないフリして車に乗ろうとした。
すると、
右側にある岩崎クンの車の助手席越しに
【おいッ♪】
アタシは岩崎クンに呼び止められた。
【あッ…お疲れー(*^^*)】
ざーとらしぃ…アタシの態度。
自分で自分がウザく感じる程わざとらしいアタシ…。
アタシは岩崎クンに挨拶して、すぐ自分の車に乗ろうとしてた。
なのに、
【舞━ッ♪ちょっとだけ…俺の車に乗って?】
岩崎クンがアタシに言う。
…何で…?…。
…みかチャンが見とったら、また勘違いするがん…(-_-)。
アタシは辺りをキョロキョロ見回した。
見回してみて…誰もいなかったんだけど、
なんとなく…みかチャンに申し訳ない気がしたアタシ。
【メンドイでここでいいわ…笑)んで…何だった?(*^^*)】
車には乗らずに、立ったまま話そうとしてた。
すると、
【いいで…乗れって…】
かなりイラついてる様子の岩崎クン…。
アタシはケンカしたくなくて、岩崎クンの車のドアに手をかけた…。
【分かった…乗るわ…。】
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