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過ち #2
【お前…どんだけ食べたの?でら重いんだけど…笑)】
岩崎クンが笑いながら振り向く。
夜で辺りが暗いせいか、アタシが泣いてる事に気づかなかくて。
【食べてなくても重いから…笑)】
アタシも笑って返す。
アタシの涙は、なかなか止まらなかったけど…
こうして岩崎クンとまた話せた事が嬉しくて、
アタシの心は晴れていた。
しんどそうに登った階段の先にアタシの部屋のドアが見え出す…。
…ここでバイバイしなきゃな…
【もうココでいいよ…ありがと(*^^*)】
アタシは泣いてた事がバレたくなくて、笑顔で言った。
でも、
アパートの電灯のせいで顔をハッキリ見られちゃって…、
【お前…何で泣いとんの…】
岩崎クンは真顔でアタシに尋ねる。
…泣いとる理由なんか言えるわけないが…
【なんでもないわ…笑)】
アタシは、笑いながら岩崎クンを見上げる。
すると、
岩崎クンのおっきい手がアタシの背中にまわされ、
岩崎クンが腰を曲げながらアタシの顔に近づいてきて…
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