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夜中から働いてたアタシ。
昼前になると、猛烈な眠気に襲われて荷物を下ろすまでの待ちの時間に仮眠をとる事にした。
…眠た…。
妊娠してるアタシの身体は思うように動かなくて、鉛を背負ってるのかって思う位、身体が重くてダルかった。
だから、いつもの作業でも凄い疲れてしまってて。
睡眠不足と疲れのせいでアタシはすぐ爆睡してしまってた。
…コンコン…
…ん…
誰かがトラックのドアをノックしてるような音が聞こえるんだけど、
疲れと睡眠不足が重なってしまったせいでアタシは、中々目を開けられない。
…ドンドン…
…やっかましぃなぁ…
さっきまで、遠慮がちに叩かれていたドアが、今度は強く叩かれ始める。
アタシは座席を起こし窓を開け、瞼を擦りながら顔を出した。
【次…順番だけど…】
イライラしながらアタシに話しかける男。
男の胸ポケット部分には違う運送屋の名前が刺繍してある。
…後ろのトラックのヤツ…?
前を見るとさっきまで、荷下ろしの為アタシの前に並んでたトラックが1台もいなくなり…
アタシのトラックだけが、中途半端な位置で停まってた。
【すみません…】
アタシはトラックを発進させ倉庫のホームにゆっくりとつける。
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