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ついに来てしまった瞬間。
次はあたしの番だ…
「えっと、あたしの秘密はですね…」
とある居酒屋の個室の座敷席。
少し俯き加減のあたしはゆっくりと視線だけを上げて、その場にいる全員を見渡す。
神妙な面持ちのあたしにその場にいる全員が固唾を飲んで、あたしが『秘密』を語るのを待っていた。
あたしの鼓動だけがはっきりと聞こえてしまいそうなほど、やけに静かに感じる。
そんな中、あたしは一人一人の顔を見てから、そっと目を閉じて深呼吸をした。
そして、ゆっくりと顔を上げ、自分の『秘密』について話し始めた…
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