19  もう、飛ばなくちゃ!  (続き)

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「ん……、でも、ご飯が……」 「出てきてから、俺も手伝うから」 大したことも出来ないくせに、その場だけの事を口にしつつ 俺は彼女の耳を愛撫する。 「んぅ、でも、もぉすぐ……」 そして、あと一歩と彼女の陥落を前に、俺の手が彼女の腹を滑り下り始める。 しかし、 「あっ、待っ……。あと、十分くらいで炊き上がるから……」 えっ……。 彼女の中心目がけて滑り下りていた俺の手が、 下腹部の辺りでピタリと止まった。 そして、ちょっと確認。 「えっと、じゃあ、ご飯が炊きあがったら一緒に風呂に入る?」 うん……。 やや俯き加減で小さく頷かれ、なんか嬉しいような、どこか冷めたような。 相変わらずの不思議ちゃんズレに、 俺は、キュッと彼女を抱きしめて仕切り直し。 「じゃあ、支度して待ってるよ」 と、まぁ、肉体的回復は、 俺を、更なる幸せバカ亭主に仕立て上げたことは否めない。
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