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「……うおっ!」
瞬間、リンゴの種は凄まじいスピードで成長して、1本の生木に変貌を遂げる。
更に嬉しいことにリンゴの樹には、既に無数の果実がなっている状態であった。
試しに実っているリンゴの1つを手に取って齧ってみる。
「……うん。美味い!」
口の中に仄かな酸味と甘さが広がった。
日本で食べているリンゴと変わらない味である。
(もしかしたら……俺はとんでもない能力を手に入れたんじゃないのか!?)
何故ならば――。
この能力を使えば、無限に果物を生成できるのではないかと考えたからである。
1個の種を元手に複数の種が手に入れば、永久機関の完成である。
これに味を占めた悠斗は、手持ちの種を使って、次々に実験を繰り返してみる。
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