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 2つ目は環境の問題。  成長促進を試した果物の中には、上手く育つものと育たないものが混在していた。  上手く育てることが出来なかった果物について、悠斗はその果物に合った環境を用意できなかったことに原因があると考えていた。  果物の中には当然、気温・湿度など、それぞれに合った条件の環境というものが存在する。  今回、悠斗が育成に成功した果物は、リンゴ、モモ、カキ、ブドウ、オレンジの5種類である。  その他の果物は何らかの条件を満たしていなかったのか、上手く栽培することが出来なかった。  成長促進により栽培した木は合計で四十本ほど。  これで庭全体の八分の一ほどの面積を果物園にしたことになった。  育てようと思えば、種は無限に手に入れることは出来る。  けれども。  今後、育てたい植物を見つけることもあるだろうし、地中の栄養は残しておいた方が良いだろう。
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