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「……そろそろきつくなってきたか」
悠斗が魔術の修行を開始してから10分後。
思っていたよりも早くに限界が来た。
体内の魔力を出し尽くした悠斗は、そのまま気絶するようにベッドの上に倒れ込む。
「ご、ご主人さま!? 大丈夫ですか!?」
「ああ。大丈夫だけど。魔法を使った後は直ぐに体がダルくなるんだよなぁ。どうにかならないものか」
「ええと。それは単純にご主人さまが魔法を使い慣れていないからだと思います」
「そうなのか?」
「はい。一日に使える魔法の量というのは、毎日魔法を使って行くことで徐々に上がって行きます。毎日ランニングをすれば、体力が少しずつ上がって行くのと同じような原理です」
「……なるほど」
そんな単純な理屈だったのか。
「それなら今日から毎日このスカート捲りの訓練を続けていこうと思う」
「ま、毎日ですか!?」
「不満か?」
「いえ。ご主人さまが望まれることであれば何でも受け入れますが……」
(どうしてご主人さまは……私に手を出してこないのでしょうか。もしかしたらご主人さまは私より……私の穿いている下着の方が好きなのでしょうか?)
先に寝床についた主人の姿を見ながらもスピカは、そんなモヤモヤとした想いを抱くのであった。
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