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ぴちゃ.....
ぴちゃ.....
ぴちゃ.....
「。。。?」
ベッドに寝そべり高笑いしていた尚人はふと、妙な音がしている事に気が付いた。
のそりと上半身を少し起こして、音の出処を探すように耳を澄ます。
「。。。なんの音だ。。?」
ぴちゃ.....
ずる....
ぴちゃ.....
ずる....
べちゃ.....
壁の掛け時計を確かめると、既に0時を過ぎていた。
間隔をあけ、不規則に音は続いている。
尚人はゆっくりベッドから降りると、なるべく物音を立てないように気をつけながら、キッチンへと向かった。
ずる....
べちゃ.....
ずる....
「なんだ。。。?」
音のする方向に、恐る恐る近づいていく。
音は外から聞こえているようで、尚人は気が付くと玄関までたどり着いていた。
ゆっくりと、少しずつではあるが、音はエレベーターのある方向から、確実に尚人の部屋に向かって近づいている。
何かを引きずっているような音。
濡れた何かが地面にぶつかる音。
尚人の心を次第に恐怖が支配していった━━━━。
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