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━━━epilogue━━━
「うっ。。。うわぁぁぁ!!」
次第に部屋に近づいてくる奇妙な音に怯えた尚人は、絶叫しながら飛び出すと、エレベーターとは反対側の非常階段へと走りだしていた。
転げるように非常階段を駆け下り、裸足のままでアスファルトを走る。
時折小石やガラスの破片などを踏み、そのたびに激痛で転びそうになるが、一刻も早く人通りのある場所へ行きたかった尚人は、無我夢中で走った。
時々振り返ると、あり得ないモノがあり得ないスピードで追いかけて来ているのが見えた。
「ひぃっ。。!わあぁっ!!」
あまりの驚きと恐ろしさに、尚人は派手に転んだ。
後ろに振り返り、逃げようともがくが、腰が抜けているのか尻もちをついた状態から立ち上がれない。
その間に、ソレは尚人のところまでたどり着いていた。
尚人を追いかけていたモノ。
それは、死んだはずの由佳と弥生だった。
アスファルトに這いつくばり、重たそうに両手を動かしながら、ズルズルと尚人に覆いかぶさってきた。
何か。。。何か言っている。。。
由佳と弥生の口元が、微かに動いている。
『。。ト。。イッ。。。ゥ?』
『ナ。。。タチト。。。。ニイ。。。。』
え?え?なに?なに?なんていったの?
ごめん、ごめんごめんごめんごめんなさい!
おねがいゆるして!!
『ナオト。。。アタシタチトイッショニイコウ。。。?』
う。。。わ。あっ。。。
っあああああ!
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああ!!
-FIN-
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